※昔に見たドラマの感想なので、ところどころ記憶違いがあるかもしれません。ご容赦ください。
「泣くな、はらちゃん」は2013年に放送されたドラマ。
とある漫画のキャラクターである「はらちゃん」が現代に飛ばされることから物語が進んでいく
(※ちなみに漫画世界にも一応戻れる)
漫画の作者であり、現実世界の人間である越前さんを自分たちを生み出した「神様」として慕う中で
越前さんに恋をするはらちゃん。その恋の行方はいかに…な内容です。
ちょっとまって
ここだけ見ると「逆トリップ」じゃねえか、とテンションが上がりませんか?
「はらちゃん」たちのいる漫画の世界は居酒屋のような空間のみ。
越前さんはノートに描いた漫画のキャラたちに日頃の愚痴を言わせることでストレスを発散しています。
この越前さん、割とうじうじしていて、人に嫌なことをされても何も言えない、イライラをため込むタイプの人間なのも、私的には好感でした。(私も似たようなタイプ…)
ひょんなことから、ノートが地面に落ちた振動で現実世界へ飛び出すことができた「はらちゃん」
ただ、漫画の住人「はらちゃん」たちには日常の知識がありません。
無垢な子供のような漫画キャラたち。とあるキャラはおもちゃの車に夢中だったり。
最初は「現実世界って楽しい!」「体を動かすのって素晴らしい!それでお金がもらえるって最高!」といったキラキラしたストーリーでした。
容赦なくネタバレしていきます
登場人物の突然の死を皮切りに展開が不穏に…。
「現実世界楽しい!」とワクワクしていた所で、
漫画のキャラクター達がテレビで「戦争」「動物虐待」など
現実の醜い部分を見て呆然とするシーンと、
大切な越前さんを殴ろうとした(ビンタした?)不良に、はらちゃんがつかみかかり、ボコボコに殴り返した所など印象的でした。
何も知らない無垢だったキャラが、大切な人が傷つけられた怒りに任せて拳を振るう所がエモい…
生きるのって楽しいだけじゃない。
そして、現実世界の人間の「トリップ」要素もある(察し)
そもそも越前さんが描いていた愚痴漫画が実は〇次創作だったのもニヤリポイント。
そして何より、知識がないからこそはらちゃんは「あれは、何ですか?」とよく越前さんや現実世界の人物たちに分からないものについて聞くことが多い。
だからこそ、実直な言葉を伝えてくるので、グッときます。
紆余曲折ありましたが、最後は希望を感じさせる終わり方だったので
ハピエン好きさんにオススメしたいです。
漫画のキャラクターと現実世界の人間の本気の恋愛が見られる「泣くな、はらちゃん」。
今見るなら、ビデオレンタルで見れる模様。是非とも。