作者さんに感想を送る例として、宮沢賢治の「よだかの星」の感想を書きました。
「青空文庫」様より小説をお借りしています。誰でも元の小説(?)を見られるように、ときたら「青空文庫」様ですね!有難い!
……実は「よだかの星」、なんとなくは知っていただけど、ちゃんと読むのは初めてです。新鮮でした…!
宮沢賢治先生をリスペクトしながら感想をお送りします。
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www.aozora.gr.jp
感想
はじめまして、一子と申します。いつも作品を楽しませて頂いています。
「よだかの星」を拝読させていただきました。(ひとまず挨拶)
実物のよだかの画像を見てから文中の表現を見返すと、まさしくよだかそのもので感心しながら読み進めていきました。
ほかの鳥からの反応を見るに、大変な思いをしてきたんだなあと彼の苦労を感じられます。
鷹との会話もよだかにとって理不尽なもので、「それは無理です」と何回も言いたくなる気持ちが分かります。
そんなシリアスな雰囲気の中で鷹の案の「市蔵」がかなり渋く、鳥の名前と程遠いのに、不覚にも笑ってしまいました。
提案を飲まないと殺される。それでも、いっそ殺してくれと頼むよだか。今死んでも悔いはないほどつらい目にあってきたのでしょう…!よだかの身を案じてしまいます。よだかの決死の言葉に鷹が気圧されたようにも思えました。
よだかのこれまでの人生の振り返りも、他人事のように語っている分、悲しみも深く感じられます。
兄弟である川せみとの会話は、純粋な兄弟同士のもので安心しました。よだかは別れの言葉を伝えにきたのですね…。
泣きながら帰るところも切ない。身辺整理をして、死の覚悟を決めているように感じます。
ついに、お日さんのもとへ連れて行ってほしいと乞うよだか。優しいお日さんの言葉が心に染み入ります。
夜になるまでの描写も幻想的で素敵です!
そして星々への交渉。オリオンには相手にされず、大犬には冷静になるよう諭される、鷲は傲慢。それぞれの星の性格が違うのも味があります!気落ちするよだかに寄り添ってあげたいです…。
自分のいた証を残すように、声をふりしぼって鷹のように鳴く場面が一番好きです…!これまで頑張ってきた彼をほめてあげたい!
最後は、よだかがおだやかに笑っていて良かったです。達成感に満ち足りているのでしょうね…!
星になることも出来て本当に良かったです…!傍にはカシオピア座がいますし、きっともう寂しくないんだろうなと思いました。よだかの奮起が、報われたお話でよかったです…!
宮沢様の作品もまだ読めていないものがあるので
これからも読んでいこうと思っています。
素晴らしい作品を書いて下さってありがとうございました!
振り返り
・挨拶、読んだ作品のタイトル
・感想(話の流れに沿う)
・最後の締め
で構成しました。語彙力がない人間なので、どこにでもあるような表現が多いです。目をつぶってやってください。
・ここの描写が良い!
・ここはこう感じました!
・登場キャラクターへの気持ち
を主に盛り込んでいます。
読書感想文についても調べてみた
感想を書くための勉強になるかなと読書感想文コンクールの受賞作を読んでみました。
読書感想文は自分の経験など自分を中心に文章がつづられています。
その中で、作中の登場人物や、彼らの行動に「私はこう思いました」「こう感じました」がある。
作者さんへの感想だと、自分中心に語る事はなかったなあと思い返しました。
子供のころに読書感想文を書いた記憶が抜けている分(まったく覚えていない)、違いを見てちょっと勉強できたような気持ちにもなれました。
作者さんへの感想で自分を出す場合は、「この小説のおかげで私も前向きに変われました」など、小説を読んでの自分の変化かしら。
色々書きようがありそうですね!参考になりました。
ただ、過度に自分を出しすぎると、「いや、知らんがな」と思われそうなので、ほどほどにしておこうと思います。
まとめ
前も書いたように、私としては「小説の素敵!と思う所に付箋をはって、付箋に感想を書き込む」イメージ。それを踏まえて自分流に感想を書きました…!
ご参考になれば幸いです。